2016年2月23日火曜日

ボイスチャット用環境を整える

皆さんはゲーム用途でボイスチャットを活用されていらっしゃいますか?

私ははるか昔、まだUltima Onlineでギルド戦争をしていたころに使っていました (※Firetalkだったっけな?) が、もうそれは15年以上も前の話で、最近はゲーム用途では使っていませんでした。

仕事用途では活用しています。マイクロソフトはテレワークを社内外に推奨していて、週2日までの在宅勤務が認められています。お子さんをお持ちのママさんや、親御さんを介護している方限定かと思いきや、私のような独身者でも正当な理由があれば良いようです。

家に居ながら会社で行われている会議にSkype (for Business) で参加をして、会議の資料を画面で共有をしながら、また時にはビデオで双方の顔を見ながら音声で会議ができて非常に便利です。

FFXIVではフロントラインを長期間プレイしていましたが、LSでは必ずしもVC環境が整っていないメンバーの方がいるので、VCは基本使っていませんでした。

VCというとSkypeが優勢だと思いますが、たとえば、PS4は私の知る限りSkypeに対応していないので、PCとSkypeによる通話はできませんから、PS4でフロントラインをプレイされている方は、別途Skype用のデバイス (PC、スマホ等) が必要になります。

しかし特にパッド勢だと操作をしながらキーボードでチャットをするわけにはいかないので、やはり音声でコミュニケーションをとれるというVCのアドバンテージは非常に大きいと思います。これはキーボードとマウス操作の方でも同じだと思います。

そこで表向きは自宅のテレワーク環境のアップグレードとしながらも、FFXIVでもVCを活用できるよう、いくつかデバイスを購入しました。前置きが長くなって済みません。


この2つです。左側がゼンハイザーのGAME ONE Blackというヘッドセットで、右がクリエイティブのSound BlasterX G5というポータブルゲーミングオーディオデバイスです。

前者は説明の必要がないとして、後者についてはなんだこれ?という方も多いのではないでしょうか。

というのも、通常ノートPCでもデスクトップPCでも内蔵のオーディオデバイスがあり、ヘッドホン出力、マイク入力がどこかに付いています。私の自宅は自作PCですが、マザーボードから出ているヘッドホン出力、マイク入力端子があります。なので、それに繋げば基本良いのです。

しかし、マザーボードに載っているヘッドホン出力、マイク入力は基本的に高音質ではなく、またPC内のノイズの影響を受けやすく、わかりやすいところでは無音でありながら「サーーーー」というホワイトノイズが乗ります。最近は音質にも気を配ったマザーボードが出ていますが、それでも専門メーカーの専用デバイスには敵いません。

クリエイティブ。懐かしい名前です。

何を隠そう、私が初めて就職した会社です。

アメリカに5年間留学して帰ってきて、秋葉原の小さなPCショップでバイトをしながら仕事を探していて、たまたま当時Sound Blaster Live!という一世を風靡した同社のサウンドカードを愛用していました。

ホームページを覗いたら採用で製品マーケティング担当を募集していたので、気軽に応募をしてみたら採用が決まってしまったのです。多分当時の上司と馬が合ったのかもしれません。

当初はサウンドカード以外のMP3プレーヤー等の担当でしたが、その後サウンドカード担当になりました。私が担当したのはSound Blaster Audigy 2からです。

当時サウンドカードというと全世界ではゲーム用途での利用が多かったのですが、日本は当時ローランドやオンキョーといった競合メーカーがアナログカセットやレコードからの録音であったり、純粋に音楽を良い音で聴くという方向性で市場に食い込んできており、クリエイティブは全体では苦戦はしていませんでしたが、単一ラインナップでは苦戦を強いられていました。

ここからがちょっと武勇伝です。

クリエイティブはシンガポールに本社があって、サウンドカードをはじとするサウンドデバイスはすべて本社とアメリカ主導で作られていましたが、アメリカと日本だと市場も違えば、求める機能や方向性が違うということで、本社に日本主導の製品が欲しいと企画書やスペックシートを作って辛抱強く交渉していました。

そして日本主導で作られたのがこれ。USB Sound Blaster Digital Music。未だに製品ページがあって懐かしいです。

当時サウンドカードと言えば、その名の通り内蔵型の拡張カード (PCIバス用) が主流でしたが、日本では前述した競合がUSBの外付け型で市場に食い込んできていました。USBなのでノートでも使えますし、着脱も簡単。なにより外付けなのでPCのノイズの影響を受けにくく、音質的に有利なんです。また、PC市場におけるノートPCのシェアが相対的に日本はこの時から高かったので、市場のニーズともマッチしていたのです。

Sound Blasterというと基本専用DSPを使ってオーディオ処理を行うので、CPU負荷が低いのが売りでしたが、そのためにはすべてのオーディオソースを48kHzにリサンプルする必要があり、たとえば音楽CDや44.1kHzのMP3ファイルを再生したさい、結果的に原音忠実再生ができませんでした。

そこでUSB Sound Blaster DMでは光デジタルのみでしたが、入出力にピュアダイレクトモードを入れてもらって、バイナリ一致の入出力をサポートしました。

こんなデバイスが安価で出たので、日本ではバカ売れ。週次の売り上げデータをニヤニヤしながら見ていた記憶があります。面白かったのが、これをアメリカ、ヨーロッパに持って行っても売れて、結果的に日本の発言は本社からも聞いてもらえるようになりました。

そのあとEMU 0404といった異色の製品の企画に参加させてもらいました。EMU製品は音楽制作に携わる方向けの製品ですが、この0404だけは純粋に良い音で音楽を聴く人向けにスペックをアレンジさせてもらって、これも日本で相当売れました。当時としては破格のAKM製高性能DAC (AK4395) を15,000円ちょいの製品に入れられたのは衝撃的でした。

最後の仕事として、Sound Blaster X-FIの基本スペックについてあれこれ意見して、製品が出る前に退職することになりましたが、日本側の要望も多分に入り、X-FiはLive!以降もっとも支持されたモデルになったと思いますし、未だにブランドの名前は使われています。

長くはなりましたが、そんなわけで同じSound BlasterブランドのSound BlasterX G5を今回買いました。


自宅ではこんな感じで使われています。ゼンハイザーのヘッドセットは同社の他の製品同様非常に装着性が良く、頭によくフィットします。それでいて長時間付けていても疲れません。音質は中・低音がやや強いですが、ゼンハイザーのオープンエア型の特徴である空気感がある聴きやすい音です。

G5との組み合わせはノイズレスで、会社の電話会議に参加をしたときはあまりの音のクリアさに感動しました。ただ、マイク部分はノイズキャンセラー付きだそうですがけっこう周りの音を拾う感じで、鼻息が荒い人は注意ですw

昔はUSB型のオーディオデバイスというとCPU負荷も高いし、遅延を気にする方も多かったと思いますが、CPU性能は今や有り余っていますし、USB 2.0になって帯域に余裕はありますので心配はありません。

まだFFXIVでは使えていませんが、いずれVC有りでシールロックにも参加をしたいです。LSのメンバーにも積極的に導入を勧めたいと思いますし、持っている人と持っていない人で混合でパーティーを組んでしまっても、必要事項は指示マクロを全体に対して使うので、基本問題ないような気がします。

なにより、皆さんの声を聴くのが楽しみです(^ω^) 私もよく喋りますので。

2 件のコメント:

  1. プライベートな事に失礼を承知ですみません。
    ツイッターで食事を作って貰った画像とか見てたものですから
    独身者と書かれてるので驚いてしまいました。

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    1. コメントありがとうございます。お恥ずかしながら昨年離婚してしまいまして、また独身に戻ってしまいました(-_-;)

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